公益財団法人JKA「平成30年度機械振興補助事業」の報告
公益財団法人JKAの平成30年度機械振興補助事業において,「平成30年度高比強度を有する超微細粒アルミニウムの高速変形挙動の解明」補助事業を行いました。
<目的>
構造用金属材料とは、鉄橋やビルの鉄骨、航空機、船舶、自動車等で用いられる、構造を維持する材料である。近年、従来の金属加工手法では付与できない大量の塑性ひずみを金属材料に与える巨大ひずみ加工によって、金属の結晶粒径を1μm未満に超微細化することが可能となった。その結果、結晶粒超微細化によって従来の合金化に匹敵する高強度化が実現可能でとなった。こうして作製された超微細粒金属の低速変形領域における機械的特性は明らかになっているが、交通事故や大地震における変形の様な高速変形領域における機械的性質は不明である。本研究では、高速・高解像度カメラとデジタル画像相関法を用いて、超微細粒金属の高速変形挙動を明らかにする。こうして得られた知見を元に、単位重量あたり強度(比強度)が極めて高い超微細粒アルミニウムの輸送用機器への応用を目指す。
<結果(報告書)>
報告書(PDF)